富士と港の見える公園

田子の浦港東側の小高い丘にある「富士と港の見える公園」。この公園には展望台や、吉原湊(みなと)の見付門、石水門の石碑、木製遊具などがある。展望台にのぼると、海をわたる潮風を浴び、真っ正面を向いた富士山を一望できる。

阿字神社
阿字神社は、その昔(天正)三ツ又淵の毒蛇に人身御供としてその身を捧げし人々の難儀を救おうとした少女阿字と善竜と化した八大竜王をこの地を守る水徳の神として祀ったものである。この里宮はその神徳があまねく田子の浦港並びにその周辺にまで及ぶことを祈念して、港口清浄なるこの地を選び新たに社殿を建立された。
( 昭和54年3月吉日鈴川区管理委員会)

見付け跡
鎌倉時代、この辺りに見付けが構えられ、東海道を往来する人を検め、吉原湊から対岸の前田まで船渡しをしていた。その後、南北朝から戦国時代になると、吉原湊が軍事的、商業的に重要視された。しかし、この地は、湊からの高波や、砂丘からの漂砂の被害がひどく、天文年間に、今の鈴川、今井地区へ所替えされた。

田子の浦仏舎利塔
正式な名は「田子の浦平和塔」と呼ばれ、昭和56年建立された。塔内に仏舎利を納め、広く富士市民の安全を祈念して「祈願石」が奉納されている。建設に当たっては日本山妙法寺等の協力があった。(鈴川の歴史)

展望台
田子の浦港の築港と併せて、風光明媚な公園として整備された。
富士山と港を一望できる展望台は、平成30年7月にリニューアルされ、中央の柱などには、富士ひのきを使用している。高さは10mあり、最上部にはカメラスタンドが設置されているので、記念撮影を楽しめる。